日焼け止めの塗るタイミングについて解説しています。
紫外線対策として、外出前に日焼け止めクリームを塗る機会も多くなりましたね。
日焼け止めクリームは外出する何分前に塗ればいいかご存知でしょうか?
というのも、ネットで調べると「15分前に塗るべきだ」とか「30分前に塗るべきだ」とかいろいろなんですよね。
結論をいうと、「外出する○分前に塗るべき」というのは全く根拠がありません。
なので直前でもいいですし、15分前でも30分前でも大丈夫です。
普通の使い方で塗れば日焼け止めの効果はすぐに発揮されます。
でも、なぜ「○分前に塗るべき」なんて広まったのでしょうか?
もくじ
「○分前に塗るべき派」の言い分について
まずは、どうして「○分前に塗ったほうがいい」なんて言い出したのでしょうか。
「○分前派」の意見をまとめてみました。
日焼け止めが肌に「浸透」するまで時間がかかるから
まず1つ目から。
これは2018年に放送された情報系番組で紹介されたからです。
その番組というのが「日本人の3割しか知らないこと」という番組です。
番組に登場した皮膚科医が「肌に浸透するまでに30分くらいかかるから、直後だと効果は発揮しない」というようなことをおっしゃっていたそう。
しかし、紫外線防止剤というのは肌の表面に膜を作っている状態です。
そのため、日焼け止めは肌の内部に浸透させる必要もありませんし、浸透もしません。
これは「浸透するのに30分かかるから」というのは大きな間違いです。
日焼け止めが肌に「定着」するまで時間がかかるから。
もうひとつ、よくあるの意見がコチラ。
定着のほかに、「肌に馴染むまでに時間がかかる」という表現をしているサイトもあります。
しかしこれも間違いです。
確かに、日焼け止めは塗った直後はベタベタしていても時間が経つとサラッとすることはありますよね。
これは塗りやすくするためにアルコールなどが含まれた基剤部分が蒸発し、皮膜が残るようになっているためです。
塗った直後のベタベタなときでもしっかり日焼け止めの効果はあります。
ただ、ベタベタな状態で衣類を着ると衣類に日焼け止めクリームが移って効果が落ちたり、化粧がよれてしまうことはありますよね。
そういう意味では、少し時間を置くのは間違いではありません。
塗るタイミングより、量に気をつけるべき
塗るタイミングは外出時の直前でも大丈夫です。
それよりも塗る量に気をつけましょう。
日焼け止めの効果を出すためには、1cm²あたり2mgの厚みが必要です。
といってもわかりづらいので、塗る量のめやすを載せますね。
- 顔→500円玉くらいの量
- からだ全体→ゴルフボールくらいの量
日焼けどめの効果をしっかり出すため、そして塗りのこしを防ぐために2度塗りがおすすめです。
下地の前に日焼け止めを塗る場合
顔に日焼け止めを塗るときはどのタイミングで塗ればいいでしょうか?
正解は下地を塗る前です。
洗顔、化粧水や乳液で肌を整えたあと、日焼け止めを塗って次に下地を塗ります。
下地としても使える日焼け止めは塗る回数が減るので時短になって便利です。
おでこ、鼻の頭、頰、あごに乗せて優しく叩き込むように押し広げていくとムラを防げます。
日に焼けやすい頬骨と鼻の頭は重ね塗りしておくと安心です。
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まとめ:日焼け止めは塗った直後から効果あり
「日焼け止めは15~30分前に塗らないと効果がない」ということはありません。
塗った直後から肌の表面に皮膜ができ、紫外線から守ってくれます。
しかし皮膜はある程度の厚みが必要なため、たっぷり塗るようにしてくださいね。